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テケテケと4ビートの夜 [ライブ]

久し振りの更新。(^^;

いつもは何となく更新していなかった理由とかを、
言い訳っぽく話たりしつつ、メインの話にもっていく感じだったが、
もうヤメた。面倒くさい(ぉぃ)。(^^;

4月はNHK BS2で、東ベンも出演していた番組の放送があったりしたが、
予想以上の大幅“カット”で(笑)、3時間番組中、
メンバー全員が映っていた時間はおよそ“5秒”程だった。(ーー;
しかし、まぁ、こういう事はよくある話だから仕方ない。

その他には、赤坂で初めてライブを行ったり、
西川口のライブハウス“ハチのムサシ”のライブで盛り上がったりした。

5月に入り、2日の日曜日に、東ベンは銀座TACTに集合。
これはいつもの定例ライブではなく、
あるパーティーでのゲスト出演だった。
いわゆる、一般のお客さんは入場出来ない“クローズド”のライブだ。

主催者側からのリクエストで、ベンチャーズの他にも
グループサウンズの曲を何曲か演奏して欲しいと打診されていたエドさん、

『でも、ウチはキーボードもいないし、GSにはコーラスもあるし、演奏はキビシイよな。』

そう判断したエドさんは、なんと数日間の内に、
グループサウンズのヒット曲を20曲近く選んで、オリジナルの“カラオケ”を作ってしまった。

このカラオケが実に見事な出来映えで、
ドラムは打ち込みだったが、ギター、ベース、キーボード全てエドさん一人の演奏で多重録音。
懐かしのギターサウンド再現は勿論、コーラスもひとり4役で完璧に録音されていた。

『通信カラオケのGSはさぁ、ギターの音が前に出て来ないし、コーラスは入ってないし、最悪なんだよ。』

以前からこの手の曲については、『まともなカラオケが無いっ!』と不満を口にしていたエドさん、
イイ機会となったのか、渾身の作となっていた。

ただ、その素晴らしいカラオケを、
“カセットテープ”にしかダビング出来なかったというトコロが、実にエドさんらしい(笑)。

「あ〜ぁ、もったいないなぁ・・・」

カラオケのリハーサルを観ていた他のメンバーは、
カセットテープの所為で、再生するとギターのチューニングとピッチが微妙に合わず、
よってギターを弾きながら歌う事が出来ないエドさんの姿を見て溜め息をついた(笑)。

それでも本番ではお客さんもノリにノッて、エドさんのカラオケと歌に合わせ、
大いに盛り上がった。

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▲GSカラオケのリハーサルをするエドさん。

その日の帰り道、以前より収さんから打診があった、9日に行われるあるライブに参加する事を決めた。
いつも東ベンを応援してくださる津田さんという方が主催するライブで、
仲間内で盛り上がろうという気楽なライブと言う事だった。
津田さんはベンチャーズ系のアマチュア・バンドを組んでいて、ドラムとギターを担当されている。

最初はライブにお邪魔して津田さんのバンドを観てこようとだけ思っていたが、
すでに決まっていた収さんと息子の雄貴君の助っ人参加に続いて、
ボクも何曲か演奏で参加する事になっていた(笑)。

更にはエドさんも顔を出すという事になっていたので、
「きっとエドさんもステージに上がって、何曲か演奏・・・という事になるのだろうな・・・」と、覚悟を決めた(笑)。
ライブ会場は、世田谷区の祖師ケ谷大蔵にある。エドさんの自宅からは目と鼻の先だったのだ。

ボクはベンチャーズの曲を演奏する分には、何の心配も無かったのだが、
他に演奏を頼まれていた4曲は、少しビビった(笑)。
津田さんのお知り合いって、何しろ面子が凄すぎる・・・からだ。(^^;

1曲は、“恋のバカンス”。ザ・ピーナッツのヒット曲だ。
この曲を演奏する事自体は、たいした事ではない。
オブリガードも間奏のギターも楽勝だ。
ただ、歌うのが女優の“秋野暢子さん”だと言う事にビビった(笑)。

あとの3曲は、“枯れ葉”、“MISTY”、“OVER THE RAINBOW”。
こちらは、俳優の“小野武彦さん”のバックとしての演奏で、モロに4ビートのジャズだ。
小野さんはサックスを吹かれる。趣味で1年半程前から始められたそうだ。
小野さんのバックだってだけでもキテるのに、
普段演奏しているジャンルとは違うジャズ(っぽく)演奏ってのにも、
結構なプレッシャーがあった(笑)。

本番まで1週間の内に雄貴君から譜面をFAXしてもらい、
“OVER THE RAINBOW”については自分でコードを付けたりしたが、
なんせテンポも尺(曲をどのような進行で演奏するか。(サビを何回繰り返すかとか、
エンディングをどうするか等))も本番前のリハまで未定だという事で、
収さんは、「まぁ、何とかなるよ」なんて気楽に言っていたが(笑)、
根が真面目なボクは(笑)、久し振りにそこそこの個人練習をしたのであった(笑)。

そして9日当日午後、ボクの車に収さんと雄貴君も同乗して、
津田さんのご自宅へ向かった。
そこで少しリハーサルをして、会場へ。
小野さんとはある程度しっかりとリハーサル出来たので、ほっとした。

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▲小野さんバンドのメンバー。(小野さんより掲載許可をいただいております)


会場でスケジュール表を貰ったら、

“3部/エド山口&東京ベンチャーズ”

・・・・・・だって。ふむふむ、そっか・・・・・・・・って、あれ!!!!!?????(爆)

またさぁ、雄貴君が“出来る子”でね(笑)、
東ベンのレパートリーのほとんどの曲を譜面に起こしていて、
ベースをきっちり弾けてしまうという事もあって、
この日はいないベースのTakuちゃんの代役として大活躍。
ステージに上げられたエドさん、雄貴君を入れた東京ベンチャーズで、
しっかり銀座TACT定例ライブの1.5ステージ分程を演奏して来ましたよ・・・(苦笑)。(ーー;

エドさんのMCで、会場は大爆笑。“3部”のライブも、大いに盛り上がった。

ライブ中、秋野さんが突然会場のお客さんに報告。

「今ね、モト冬樹さんに携帯メールで
【今、私が遊びに来ているライブハウスで、エドさんが演奏しているわよ。】と送ってみたの。
そしたらすぐに返信が来て、【えっ?なんで兄貴がそこにいるの?】ですって!」
エドさんはステージ上でニガ笑い(笑)。

【もう最高に面白いステージになってるわ。しかも“タダ”で観られてるし!】と、再び秋野さんの送信。
「【兄貴・・・・・本当に(ステージが)好きだよなぁ・・・】と返信来ましたぁ!」

これにはボクもステージ上で爆笑してしまった。エドさんも、

『いやぁ、確かに冬樹の言う通りだよ。オレ、こういうの好きなんだよなぁ・・・』

秋野さんのナイスな演出で、お客さんも楽しんでくれたようだ。
主催者の津田さんもニコニコ。

雄貴君も「めちゃめちゃ楽しかったぁ〜♪」とゴキゲンだったが、
ボクはもうクタクタ(苦笑)。
ライブは夕方から午後10時くらいまで続いたが、
あれこれ食事が出たにも関わらず、
ボクは疲れで飲み物以外、何も口にする事が出来なかった。(ーー;

まぁでも、ボクも充分に楽しませてもらった。
津田さんのバンドとのセッションも、
秋野さんや小野さんとのセッションも本当に楽しかった。
またこういう機会があったら参加させてもらいたいと思う。

それにしてもエドさん、数日間で仕上げたカラオケといい、
ちょいと顔を出すつもりで来た仲間のライブで全力のステージを観せちゃったり、
そのバイタリティーたるや恐るべし・・・だ(笑)。

ボクも、もう少し痩せる事と、もう少し体力をつけるように明日から頑張ろう・・・っと(笑)。 おしまい。
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福井では、水ようかんがそのまま箱に入っている。 [ライブ]

3月14日は、東ベン初の福井ライブだった。

個人的には、20代の頃に石川県・福井県を旅したのと、
9年程前にベンチャーズ仲間のセッション大会が福井であり、
それに参加した事があったが、何しろ久し振りだったので、
この仕事が決まった時から楽しみにしていた。

今回のライブの主催は、我々のファンである玉村さんという男性。
福井の方だが、地元でバンドを組んでおり、ドラムを担当されている。
銀座TACTの東ベン定例ライブに、何度も来てくださっており、
“機会があれば是非福井でのライブを”ということで、
各方面に尽力していただき、福井ライブが実現した。

当日は羽田から空路で小松空港へ向かい、
そこから車で会場入り予定だった。
しかし、この日の朝はこちらもあちらも雨風が強く、
何と羽田から小松行きの1便が欠航との知らせ。

「久し振りにエドさんの“嵐を呼ぶ男”炸裂か!?」

と、ボクもかなり焦ったが、
ボク達の乗る2便は通常通りの運行とわかってホッとした。

空港では、いつも早目にチェックインを済ませ、荷物を預けて、
時間までレストランでお茶したり、軽く食事をとったりするのだが、
エドさんは、空港ではなぜかカレーしか食べない(笑)。
それも、決まった店の決まった席(カウンター席)で食べる。
ウエイトレスの胸にあるネーム・バッジを速効で確認し(笑)、
彼女の名前で声をかけながら、気さくな会話で楽しむ(笑)。

この日もカレーを食べにレストランへ向かったが、
注文をしてからカレーが出て来るまでがやけに早かった。
最初の1皿が出てくるまで、おそらく1分もかかっていない。

『あれ?ずいぶん早ぇ〜なぁ?』

するとウエイトレスさんがエドさんを見てニコニコしている。

聞くと、彼女はエドさんの事を知っていて、
以前にも同じ席でカレーを注文したエドさんのことを
覚えていたのだそうだ(笑)。
いつも会話の中で、“俺は、空港ではカレーしか食べない”なんて言っているのも、
彼女は覚えていたに違いない。

そのあたり、彼女に
「エドさんの姿を見たから、カレーの注文が来ると思って先に作って待ってたの?」
と、ツッコミを入れてみたが、勿論彼女は笑顔で否定した。
でも、そんなこんなでカレーを食べながら会話が盛り上がった(笑)。

レストランを出て、搭乗口へ向かう。
金属探知のゲートでは、よくTakuちゃんが引っ掛かる(笑)。
なぜかライターを大量に所持していたり、
小さなナイフを所持していたりするからだ(笑)。

この日は、ベルトのバックルが金属探知機に引っ掛かりそうだと思い、
ベルトを引き抜いてからゲートをくぐったTakuちゃん。
するとズボンがゆるくなって、
“スルスルっ・・・”と下がっちゃった。
ゲートをくぐり抜けたTakuちゃん、
探知機のブザーは鳴らなかったが、
セクシーなパンツの“チラ見せ”で、捕まりそうになった(笑)。

飛行機は無事に小松空港に到着し、
そこからはお迎えの車で約1時間半。
福井駅近辺はビルや商店街があって賑わっていたが、
そこを通過してからは、周りに“なぁ〜んにもない”所をずっと走った(笑)。
なんたって、地名が“山奥町”とかなんだもん(笑)。
「おいおい、大丈夫かぁ?」なんて思っていたが、
そうこうしているうちに、
ボク達は丹生郡にある会場の“きらら館”に到着した。

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▲会場隣の公園にあったスペースシャトルで遊ぶTakuちゃん(笑)。

「ここは・・・車じゃないと来れない場所ですよね?お客さん、集まるかなぁ?」

ボクは不安になって聞いたが、

「福井の人はほとんど車で動いてるから大丈夫ですよぉ。」

と関係者(笑)。

ステージでは、すでにオープニングアクトのアマチュア・バンドが
リハーサルをしていた。
すでにお客さんもチラホラ集まって来ている。早くね?(笑)

ボクはベンチャーズ・ファン仲間と10年近く振りの再会。
エドさんよりボクの方が圧倒的に知り合いが多かった(笑)。

開演前には雪が降ったり、とにかく寒かったけど、
その後もぞくぞくとお客さんが“車で”やって来てくれて、
会場の約400席がほぼ埋まる大盛況。有り難い事です。

今回は誰も衣装の色を間違えず(笑)、
忘れ物も無く(笑)、膝の痛みも無く(笑)、
いよいよ東ベンのステージ開始。大いに盛り上がった。

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▲ステージ写真提供/京都の影林さん

終演後はサイン会をして、いよいよ打ち上げへ。
外は再び雨模様で、移動時には“あられ”が降り始めた。
しかも、見た事が無い程の強烈さで驚いた。

打ち上げ会場は、何と楽器演奏が出来るお店(笑)。
こういうパターンは、一番困るパターンだ(苦笑)。

そして予想通り、ボク達も演奏する事に。
エドさん以外のメンバーは、疲れもあって正直気が乗らないのだが、
何しろバンマスのエドさんがやる気満々で出て行くものだから、
ボク達もやらないわけいかなくなる(笑)。

結局、普通に1ステージ分の曲数と時間を演奏(苦笑)。
ボク達は汗だくで、フラフラ、クタクタ。
更にそこからエドさんの“恒例・カラオケタイム”が始まってしまい(笑)、
一般のお客さんも巻き込んでの大盛り上がり大会。

「いったい何なんだ、あの人は・・・」

と呆れるメンバーだったのでした(笑)。


翌日は、空港に行く前に福井の観光名所“東尋坊”へ。
ライブで地方へ行っても、観光は全く出来ないボク達だけど、
今回のライブで司会を務めてくださった寺前さんが、
「ウマい蕎麦を食べさせてあげるよ」
と連れて来てくれたのが、東尋坊にある“美浜や”というお店。
お店のかたは、昨夜のライブにも来てくださったそうで、
すでに我々の為に手打ちの蕎麦を作っている最中。

何しろ寺前さん、“フードプロデュース”会社の社長さん。
全国のウマい物を知り尽くしているってんだから、
期待しないワケいきません(笑)。

蕎麦が出来るまでの間、ボク達は徒歩で東尋坊へ。
ボクは20年以上前にココを訪れた事があったのだけど、
今も崖っ縁に柵も何も無いまんまでビックリ(笑)。かなり怖かった。
収さんは果敢に崖ギリギリまで行ってカメラを構え撮影していたけど、
結構足腰が弱ってきている年齢故、
落ちやしないかとヒヤヒヤして見ていた(笑)。

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しばらくして店に戻ると、ほどなく刺身が出て来た。
予約しないと食べれないメニューなのだが、これが絶品!
どう絶品だったかと言うと、とにかく絶品!(ぉぃ)

蕎麦も打ち上がり、まず最初に十割蕎麦。
蕎麦粉だけ、つなぎなしで打たれた風味抜群の蕎麦で、
ダシも美味しくて最高♪
福井では辛味大根を薬味として使うらしいが、
この大根も美味しいんだよねぇ。

次に天蕎麦が。これも文句無しのウマさ。

「この店の蕎麦湯も飲んでごらん。驚くから。」

寺前さんの言葉で蕎麦湯をいただく。

「ん!ぅマイ!!」

ライブも盛り上がったし、美味しい物も食べれたし(笑)、
最高の福井ライブだった。

小松空港から羽田へ戻って来た時、
全員が口を揃えて言った一言。

「やっぱりコッチは暖かいねぇ!」

しかしエドさん、しばらく考えて・・・

『違うよ。ここは沖縄じゃないんだからさ、福井が寒かったんだよ。』

確かに(笑)。
でも、北海道もそうだったけど、建物の中だと、
どうしてどこもかしこもあんなに暑いの?(苦笑)

ボクは普段から“着ぐるみ”着てるので、
ずっと汗だくだった福井遠征であった(笑)。 おしまい。
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最後の最後に“やっちまった”お話【後編】 [ライブ]

今年最後の東ベンライブであった28日。
甲府の会場に向けて出発する午後1時30分になっても、
ボクの左膝の痛みは少しもやわらいではいなかった。

ボクの車はオートマ車なので、
右足さえ問題なければ運転は出来る。
最悪の場合は、同乗する収さんに運転を代わってもらえば良い。

合流したボクの自宅マンション駐車場では、
左足を引きずって歩くボクを見て驚いた収さんだが、
事情を話し、とりあえずボクの運転で出発。
この日は、収さんの息子である雄ちゃんも
学校が冬休みに入っていたので同乗。

*************************

中央自動車道を走って、ほぼ予定通りに会場に到着。
前日に甲府入りしていたエドさんと、
電車で来たTakuちゃんは、すでに会場入りしていた。

ボクは何しろまともに歩く事ができないので、
雄ちゃんに荷物を運んでもらったり、
機材のセッティングを手伝ってもらった。
雄ちゃんがいなかったら、エラい事になっていただろう。

エドさん:『おい、清原君、どーしちゃったんだ?』

足をひきずるボクの姿を見て、エドさんはビックリ。

ボク  :「すみません、どうやら体重に膝が耐えられなくなったようで、
      関節炎みたいです(苦笑)。」
エドさん:『えぇっ!大丈夫かよ?ステージに立っていられそうか?』
ボク  :「なんとか頑張ります・・・」
エドさん:『やっぱり太り過ぎなんだな。しょーがねぇなぁ・・・』
あきれた様子で笑うエドさん。

ここでTakuちゃんが、「最悪、椅子に座って・・・」と優しい言葉。

エドさん:『いや、それは“絵的”に良くないな。』

エドさんは、あぁ見えて結構厳しい・・・(笑)。

エドさん:『収さんの腰の次に、清原君は膝かよ。まったくウチはどんなバンドだよ(笑)』

実は23日の三重県での仕事前日に、
収さんがギックリ腰をやってしまい、大変だった(笑)。
ライブ当日はコルセット装着で、痛みに耐えながら何とかこなしたが、
そんな事もあった後に今度はボクが関節炎になってしまい、

エドさん:『怪我人ばかりのバンドになっちまったなぁ。』

と苦笑い。収さんの腰も、まだ万全ではなかった。

サウンドチェックは、雄ちゃんにボクのギターを弾いてもらった。
そしてリハーサル。
左膝をかばって、右足体重100%で立ち、演奏する。
するとすぐに右足も辛くなってくる。
しかし、左足に少しでも体重を乗せようとすると、
“ズキンっ!!”と痛みが走る。

「ったく・・・今年最後のライブだってのにツイてないなぁ・・・」

愚痴る事しかできない“DON”清原。
20分程のリハ時間だったが、
その時間立っていただけで膝の痛みが酷くなった。

エドの会の皆さんも心配してくださったが、
こうなってしまっては、
もはや根性のみでステージをこなすしかなかった。

*************************

エドの会主催のこの日のライブは、
毎回、オープニング・アクトとして2バンドが演奏、
その後に東ベンの出番となる。
楽屋がステージ上からしか行けない場所にあるので、
ボク達はあらかじめ衣装に着替えてから
出番を待つ事にしていた。

東ベンは何着かの衣装を所有しているが、
この日はブルーのスーツをエドさんが指定していた。
楽屋が狭かったこともあり、
まず、エドさん以外の3人が楽屋に入り、着替える事に。
ボクも痛む足を引きずりながら、何とか楽屋まで移動した。

収さん :「その足で着替えられるかい?」
Taku:「手伝いましょうか?」
ボク  :「じゃぁ・・・ぱんちゅ履かせて。・・・って、冗談冗談!(笑)」

何とか笑いにしながらも、痛みに耐えて着替えようとするボク。

荷物から衣装ケースを取り出し、開けてみたら・・・

ボク:「ぅげっっっっ!!!!!」

一瞬、目の前が真っ暗になった(笑)。
今日は“ブルー”のスーツなのに、
なんと、ボクの衣装ケースの中には
“グレー”のスーツが入っていたのだ(爆)。

ボクが東ベンに入って丸8年、
今までワイシャツを忘れてしまったり、
ネクタイやベルトを忘れてしまったメンバーはいたが、
衣装の色を間違えた事は一度も無かった。

それをこの2008年最後のライブの日に、
ボクはやっちまったのだ(苦笑)。

ボク:「なんてこった!!あぁ!もう最悪だ!!」

東ベンの衣装の指定は、ライブ数日前か前日に、
エドさんから指示が出る。
衣装はローテーションで着る順番が決まっているわけではなく、
ライブ会場の雰囲気やライブ主旨等を考慮して、その都度エドさんが決める。

ボクの場合、エドさんから衣装の指示を電話でもらったら、
奥さんに知らせ、ライブ当日にワイシャツと一緒に用意してもらい、
荷物に詰める前に、衣装の色の確認と、
ワイシャツ・ネクタイも衣装ケースに入っているか、
奥さんに最終確認をする事にしている。

この日の出発前、すでに今日はブルーのスーツだと知らせており、
奥さんもそのブルーのスーツにアイロン掛けをしているのを目撃していた。
なので、ボクはこの最終確認を、この日に限ってしなかった。
更に、膝を痛めてしまった為、駐車場まで荷物を奥さんに運んでもらったのも、
いつものパターンを変えてしまった事で、アダになってしまった。
後でわかったのだが、何を思ったか奥さんは、
アイロンをかけたブルーのスーツをしまってしまい、
元々衣装ケースに掛けてあったグレーのスーツを、
なぜかそのまま荷物に詰めてしまったのであった・・・。(ーー;

ひとりだけ衣装の色が違うボク。さぁ、困った。
衣装のデザインは全く同じではあるが、
色がブルーとグレーでは見た目が全然違ってしまう。
ボクはテンションガタ落ち。すっかり落ち込んでしまった。

「今更どうにもならんのだし、仕方ないよ。」

と、収さん。 ここは山梨県の甲府。
確かに、騒いだ所でもうどうにもならない。

収さん:「こうなったら、エドさんに内緒でステージに上がっちゃえよ。」

ボク :「えっ?」

収さん:「着替えたらコート羽織って隠してさ、
     エドさんに見つからないように車の中にでも隠れてなよ。」

ボク :「素直に、今からエドさんに言った方が・・・」

収さん:「ステージが始まっちゃえば、バレても怒られないさ。
     ここは笑いに変えるしかないんだから、
     知らないフリしてステージに上がって、
     始まって何分くらいでエドさんにバレるか・・・ってするしかないよ。」

こういう時、収さんは何かを企むのが上手い(笑)。

ボクも腹をくくって(笑)、言われた通りにする事にした。
ひとりグレーのスーツに着替え、コートを羽織って会場の外へ。
平屋のライブハウス出入り口前には受付のテントが設置され、
エドの会のスタッフがチケットの販売や物販のお手伝いをしてくれている。
そのテントのすぐ脇が駐車スペースで、ボクの車はそこにあった。
エドさんはテントの中でエドの会のスタッフと談笑中。
その前を、エドさんの目を盗んで何とか通過し、ボクは車へと隠れた(笑)。

*************************

そして東ベンのライブ開始時刻となった。
エドさんにバレないように、
ステージ上では、なるべくエドさんより後ろに立ち、
更にボクの立ち位置のすぐ横にある色付き照明の光を
自分に当たるようにして、スーツの色を誤魔化そうとした(笑)。

しかし、客席から見たらモロバレだ。
“あれ?”と思ったお客さんも多かっただろう。
1曲目が始まる前に、あっさりバレるだろうと覚悟していたのだが、
ボクのすぐ横にいるエドさん、なぜか気付かない(笑)。
そしてライブがスタートした。

カメラが無かったため、当日の写真が撮れなかったので、
ここはイメージ画像でどうぞ(笑)。分かりづらいか?(笑)
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1曲目は“ポーリシュカポーレ”。
ボクは衣装の色の事が心配で、左膝の痛みをすっかり忘れていた(笑)。
すると、演奏中にエドさんが、“チラっ”とボクを見た。

「あわわっ!もはやこれまでか!!」

ボクは「すんません!」と心で謝りながら頭をペコっと下げた。

演奏は続いている。
しばらくして再びエドさんがこちらを見る。
そして、若干“苦笑い”のような表情を浮かべる。

「くそっ!やはり完璧にバレたか!!」

ボクは後ろを振り返る。
ドラムを叩きながら、収さんもボクとエドさんをしっかり見ていて、
目くばせしながら「やっぱりバレちゃったね」と顔を見合わす。
Takuちゃんともアイコンタクトをすると、
Takuちゃんもいつものようにおもいっきり動きながら(笑)、
「バレちゃいましたかぁ〜」と言う感じの表情。

“ポーリシュカポーレ”が終わり、続けて2曲目の演奏。
ここでもエドさん、何度もボクの方を見て“苦笑い”。
これは「この曲が終わって最初のMCで突っ込まれるな」と観念した。

ところが・・・

MCに入ってもエドさん、
ボクの衣装の色について何もふれない(笑)。

「あれ?まさか、もしかして・・・?」

ボクと収さんとTakuちゃんは、
互いに顔を見合わせて首を傾げた。

MCを続けるエドさん、ボクの膝の事に触れ、

『どうだ? なんとか大丈夫そうかい?』

と、ボクの方を見る。

そうなのだ。エドさん、マジで気付いていなかったのだ(笑)。
ボクの方をチラチラ見ていたのは、
ボクの膝を気にしていたのである。

もう可笑しくて仕方なかった(笑)。

するとステージ後方の収さんがエドさんに声をかける。

収さん :「もっと大丈夫じゃない所があるでしょぅ?」

エドさん:『えっ?何だよそれ。』

改めてボクを観察するエドさん。

エドさん:『なになに???』

会場から、「衣装の色・・・」と声がかかる。
まるで“8時だヨ全員集合!”のコントで有名な、
「志村ぁ!後ろ〜!!」みたいな客席からの声だ(なんじゃそりゃ(笑))。

エドさん:『ああっ!!(爆)』

爆笑だった。いや、本当は笑っちゃいけないんだけどね(笑)。

エドさん:『なんでひとりだけ衣装の色が違うんだよ。清原君がバンマスみたいじゃん!』

エドの会主催のライブだったと言う事で、
皆さんも笑ってくれて助かったけど(笑)、
これからは気を付けます。すみませんでした〜。(^^;

やはりライブ本番は気合いも入るし、どうしても動いてしまう。
思わず左足に体重を乗せてしまい、演奏中に激痛が走ったりもしたが、
そこはプロ根性で(笑)、笑顔を心掛けて演奏し続けた。
しかしライブ終了後は、痛みでしばらく動けなかった(涙)。

そんなこんなで大変な1日だったけど、
ライブは盛り上がって本当に楽しかったし、
しっかり打ち上げにも参加して(笑)、
エドの会のみんなと楽しい時間を過ごせた。

幸い、現在は痛みも腫れもかなり治まって、
普通に寝れるようになったし、
そんなに足をひきずらなくても歩けるまでに回復した。
来年は少し体重を減らさないと駄目かな(苦笑)。

そうそう、さっきはエドさんの事を
“あぁ見えて結構厳しい”なんて書いたけど(笑)、
今日なんか、ボクの膝をずっと心配してくれていて、
それだけの用件でわざわざ電話をくれたりした。
本当はとっても優しい、世界一のバンマスなのだ(笑)。

さて、こうしてドタバタの年末だった2008年のボク。
2009年は、いったいどんな年になるのだろうか?

まぁ、皆さん、楽しく行きましょうや!
今年はお世話になりました。
来年も、どうぞ宜しくお願いいたしま〜す!!m(_ _)m おしまい。
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最後の最後に“やっちまった”お話【前編】 [ライブ]

2008年もいよいよあと1日となった。

東ベンは23日に三重県での仕事、
25日に銀座TACTでの定例ライブを終え、
28日のエドの会主催、甲府・フィフティーズでのライブが
“仕事納め”となった。

三重県での仕事は、
トヨタの高級車ブランド“レクサス”のパーティーで、
「この車業界が大不況の時に、よくパーティーが出来るなぁ・・・」
と思っていたのだが、レクサスのユーザーを対象としたパーティーだそうで、
主催者側もかなりの御苦労があったそうだが、何とか開催された。

ライブ後は名古屋へ戻り、8月のディナーショーで呼んでいただいた、
“全日空ホテル・グランドコート名古屋”さんに宿泊。
ボクは今までに東ベンでいろんな所へ行かせてもらって、
いろんなホテルに宿泊したけれど、
このホテルはダントツで“第1位”のホテルだ。
これまでに3回、宿泊させていただいたが、
客室の作りや設備、眺望、清潔さ、広さ等は勿論、
細かい部分では、アメニティーの充実度や、
共有部分の演出なども素晴らしく、
とても気配りの効いた最高のホテルだと思う。
何より、ホテルで働くスタッフの皆さんが素晴らしい。
どこぞの帝●ホテルなんぞは、足元にも及ばないだろう(笑)。
これは支配人をトップとして各部署の責任者が、
スタッフへの教育をしっかり行っており、
スタッフも全員がそれを理解し、
きっちりと実践できているからだと感じた。

25日のクリスマスは銀座TACTでのライブ。
もしかしたら、クリスマス当日にライブを行ったのは初めてかもしれない。
東ベンとしては、2曲ほどクリスマス・ソングを演奏する事にしていたが、
せっかくのクリスマスだ。他にも何か演出があってもいいなと思っていた。
エドさんは、

『俺達は日本人なんだから、盆と正月だけあればいいんだよ。
メリークリスマスだぁ?やめて欲しいよなぁ。』

なんて言っており(笑)、
特にクリスマス・ライブとしての演出など考えていないようだったので、
ボクは個人的に用意をし、エドさんには問答無用の強行突破的に
いくつかの演出を試みようとしていた(笑)。

まず、開場してから開演までの間に流すBGMを、
ボクが持っているクリスマス・ソング音源から集めて編集し、
1枚のCDにして用意した。

次に、ライブが始まる直前に映像を流した。
TACTには100インチのビデオプロジェクターが設備されている。
ここに、数年前作ってもらったクリスマス・ライブ用の
東ベン・オリジナルのDVD映像を流してもらった。
クリスマス限定の編集が施された映像なので、
皆さんにはなかなかお見せする機会がないのだが(笑)、
かなり良い出来だし、何しろクリスマス当日のライブだ。
使わない手はないだろう(笑)。
ライブ開始寸前だったのだが、
ボクは“きっかけ”等の段取りを
TACTスタッフと急いで打ち合わせした。

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そして、今回初めて、ライブで“エレキシタール”を使用した。
まぁこれはクリスマスとは無関係なんだけど(笑)、
シタールのような音がする珍しいギターを使う事によって、
いつもと違うサウンドも楽しんでもらおうと思い、
ボクが所有している物を用意した。

リハーサルや、リハーサル後の楽屋で、
これらの演出についてはエドさんに報告したが、
エドさんは『それは絶対に駄目』と思わない限り、
『まっ、いいんじゃないの?』と、容認してくれるので、
結局、ボクの演出は全て成功を納めた(笑)。

ライブは今年1番の入場者数で、客席のテーブルが足りなくなり、
急遽楽屋のテーブルまでも使われる程の大入り満員、大盛況。
本当に感謝感激のライブであった。

そして今年最後のライブとなる、
28日の甲府・フィフティーズでのライブとなるのだが、

12月もかなりイイ感じでライブをこなしていたので、
「今年もあと1本でおしまいかぁ・・・」と、
ボクは寂しい思いを感じていた。

銀座TACT翌日の26日は、おもいっきり寝坊をして、
更におもいっきり“のんびり”自宅で過ごした。
甲府ライブ前日の27日もオフ。ブログの更新でもしようと思っていた。

その27日(ライブ前日)朝。

午前10時頃に起床。バンドマンの朝は遅い(笑)。
トイレに行こうとしたら、何となく左膝が痛い。
しかし、見ても特に腫れているでもなく、
打撲のような内出血があるわけでもなく、
歩くとほんの少し痛みがある程度だったので、
気にする事もないかと、そのまま用を足してから、
リビングのソファーに座った。

録り溜っていたテレビ番組を観ながらダラダラと過ごし、
昼食、そしてまた録画を観ていたら、あっという間に夕方になった。

その時、初めて気付いた。

「あれ?・・・左膝の痛みが・・・引かない」

再び左膝をよく見てみるが、腫れている様子はない。
しかし、歩くと明らかに朝より痛みが増していた。

「何だ何だ?どうしたっていうんだ??」

膝の周辺を指で押して、どこが痛いのか確認する。
すると、膝頭より7〜8cm上、その内股側に痛みがある。
骨ではなく、筋肉のようだった。

「関節炎かなぁ・・・」

当初は大した事ないと安易に考えていたが、
この痛みは何となく“ヤバい”と、悪い予感に変わっていた。
すぐに湿布を貼った。

そして夜。
ベッドに寝ると、その頃には痛みがずっと続いていて、
左足を少しでも動かそうものなら、激痛が走った。
寝返りがうてない状態な上に、じっとしていてもズキズキと痛むので、
とにかく痛くて、どうにも眠れない。

結局、少しウトウトしたかもしれないが、
ほとんど睡眠が取れないまま、ライブ当日の朝を迎えた。

ベッドから出ると、もう普通には歩けない状態だった。
左足に体重を乗せる事が出来ない。
患部は少し腫れも出てしまっていて、明らかに炎症を起こしていた。

今日のライブは、甲府の会場に午後4時入り。
ボクはいつものように、収さんを乗せて午後1時30分に自宅を出発する予定だった。
奥さんに、筋肉の炎症に効く塗り薬と、膝用のサポーターを買って来てもらい、
湿布と併用した上で、何とかステージに立っていられるよう出来る限りの事をしたが、
この時点では、立っていられたとしても、そこから1歩も動けないような状態だった。

「これは大変な事になってしまった・・・」

尿管結石以来の大ピンチが、ボクを襲っていた(苦笑)。 つづく。
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次は、あなたの街に現れるかもしれない!! [ライブ]

東ベンと言えば、テケテケバンド、
テケテケバンドと言えば、“夏”だが、
この12月も結構仕事がある。

それはこの時期になると、
クリスマス・ディナーショーとか、
カウントダウン・ライブとかの仕事があるからだけど、
今日は12月11日に行われたライブについて書こう。

11日(木)は、群馬県伊勢崎市にある『月曜館』での
ちょっと早いクリスマス・ライブだった。

ここは初めて呼んでいただいた場所だが、
ライブハウスではなく、レストラン・バー。
お洒落な洋館風の作りは、内装も凝っていて良い雰囲気。
普段はジャズ・バンドが入り演奏する事が多いそうだが、
我々はエレキ・インストを演奏する“テケテケ・バンド”だ。
ジャズより遥かに大音量になる。

お店は、防音を何もしていない。
お店の両隣、そして道路を挟んで向かいにも、
普通の住宅が並んでいる場所にある。

まず、

“音が大きいので、近所から苦情が出ないか?”

この心配が出て来たが、マスターは、

「両隣の家は防音していますし、向かいの家は寛容な方がお住みですので。」

と、心配ないとの回答(笑)。

次に、演奏する場所=ステージの問題。
このお店には、ステージというスペースは無かった。
丁度中央のボックスシートになっている席を潰して、
4帖程のスペースを作り、そこで演奏しなければならなかった。

『東ベン始まって以来の狭いステージだなぁ。』

後に話を聞いて笑ってしまったのだが、
実は我々を呼んでくださったこの店のマスターは、
我々の演奏を聴いた事が無く、
我々がどんな曲をどういう音で演奏するのか、
全く知らないのに出演交渉をいただいた事(笑)。

そして、エドさんも出演を請けたが、
こういう場所だという事を全く把握していなかった事だ(笑)。

『でも、何とかしなくちゃな。
よし、まずはドラムをセットして、
空いたスペースで他をどうするか考えよう』

エドさんの意見に従って、ドラムをセットする。
“月曜館”のお客さんからレンタルしたドラムは、
バスドラムの口径が18インチという、
小さなジャズ用のドラムセットだった。
(ちなみに、普段使用しているバスドラムの口径は22インチである。)
確かに普段使っているような大きさのドラムでは、
それだけで音も大きくなってしまうし、スペースも取ってしまう。

小さなドラムを何とかセットして、
残りのスペースにギターアンプ2台と、
ベースアンプ1台を置く。
残ったスペースに、メンバーそれぞれが立つ。

当然、Takuちゃんの動き回れるスペースなど、無い(笑)。

『Taku、動けなくて大丈夫か? 
じっとしてると、死んじまうんじゃないか?』

エドさんが茶化す(笑)。

『これじゃぁまるで、
ゴキブリ・ホイホイに捕まったゴキブリみたいなモンだもんなぁ』

更に茶化す(笑)。



今回、チケットの販売は30枚限定。
つまり、30席で満席だ。
そしてその30席は、
ボク達が演奏するスペースに対して
グルっと1周するように配置されているので、
ボク達の真横は勿論、
後側にもお客さんが座る事になる。

『まるでビートルズだな』

普段のステージとは全く違ってしまった今回のライブ。
でも、こういう状況になると返って吹っ切れるのか、
なんだか楽しくなって来た(笑)。
音量のバランス決めでは、エドさんは会場のあちこちへ移動し、
更には会場の外にも出て行って指示を出す。
そして、普段よりもかなりの時間をかけ、
しっかりとバランスをとってからリハーサルに入った。

『ほら!イイ感じ! ウチのバンドは何とかしちゃうから凄いよな。
よし、ガツンとキメて、お客さんに喜んでもらおうぜ』

エドさんは、どんな状況でもポジティブだ(笑)。


そして本番。
お客さんの中には、
エドさんの“つばめ返し”を真似したり、
Takuちゃんの牛柄ベースを真似て作ってしまう、
コアな東ベン・ファンのバンドメンバーも(笑)、
遥々栃木から来てくれましたが(お土産、さんきゅっ!!)、
ほとんどは我々を生で観るのが初めてという感じのお客様。

08_12_16a.jpg

エドさんは、後ろの席のお客さんにも気を使い、
何度も身体を捻って向きを変えながらの演奏。
ボクも同様に頑張りましたが、腰に・・・(苦笑)。

そんなこんなで、3時間以上(笑)。
相変わらず、お店側から聞かされていた終了予定時刻を、
かなりオーバーしてのお開き(笑)。

皆さん大変楽しんでいただけたようで、
マスターにも喜んでいただけたようですし、
我々も思い出深い、楽しいライブであった。

ちなみに生死が危ぶまれていたTakuちゃん、
あの狭いスペースの中でも、
のけ反ったり、飛び跳ねたり、
客席との仕切りの上に必死で寝転がったりと、
懸命の“もがき”を見せつけ、
結局は、いつものTakuちゃんだったとな(笑)。


そして“月曜館”のライブから3日後、

ボク達は和歌山でのステージに立っていた。
“第2回 南紀おやじバンドコンテスト”
というイベントのゲスト出演。

予選を勝ち抜いた10組の“おやじバンド”が演奏、
ベンチャーズあり、イーグルスあり、
矢沢永吉あり、オリジナルありと、
見応えのあるバンド・バトルの後に、
“おやじバンド”の代表?(笑)として東ベンが演奏した。

つい先日は、30人のお客さんと、
身動き出来ないステージだったのに一転、
この日は1000人のお客さんの前で、
照明・音響バリバリの、
広いステージを目一杯使ったステージ(笑)。

08_12_16b.jpg

東ベンって、
なんと言う面白いバンドなんでしょう!(笑)

いや、本当に面白い。
だって、どんなライブも、それぞれに良さがあるし、
両方楽しめるバンドなんて、そうそう無いもんね(笑)。 おしまい。


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真面目にリハーサルすると、凄く疲れるという事を知った夜・・・の巻。 [ライブ]

11月に入った。

18日は銀座TACTでの定例ライブ。
火曜日はエドさんが午後5時までエフエム世田谷で生放送の仕事をしているので、
メンバーは午後6時の会場入りというスケジュールだったが、
この日、いつものように収さんと一緒に会場へ向かったボク達は、
2時間前の午後4時に会場入りした。

東京ベンチャーズは、ライブ前のリハーサルを
ライブ日と別に設けて行う事はまず無い(笑)。
例えば、『次のライブでは、久し振りにあの曲を演奏してみよう』と
エドさんが言い出したとしても、
その曲のリハーサルは本番当日のリハーサル時間の中だけで合わせる。
まぁ、いつもそれでOKだったので今までそうして来たが、
もしも当日リハーサルで合わせてみたものの、どうもしっくりこなかった場合は・・・

“その日のライブで演奏しない”

という事で片付ける(笑)。

元々、セットリストなど無い東京ベンチャーズ。
故に、その日のライブでどの曲を演奏するのかは、
エドさんの“その場”での思い付き次第なのである。
何を演奏するか決まっていないので、リハーサルのしようがない(笑)。

ライブ当日のリハーサルでは、
本番と同じようにエドさんの思い付きで数曲演奏するが、
当然、本番でも思い付きなので、
リハーサルで演奏した曲を本番でも演奏するとは限らない(笑)。
逆に、ライブでもリハーサルでもしばらく演奏していなかった曲を、
いきなり本番中にエドさんから指示が出て
メンバー焦りまくりの演奏・・・というパターンの方が多いかもしれない(苦笑)。

そんなワケで、普段からまともなリハーサルを
全くしない東京ベンチャーズだが(ぉぃ)、
この日は前回のライブから少し時間が開いた事もあって、
たまにはきっちりと基本練習でもしますか・・・となったのだ。

勿論、エドさんはラジオの仕事中なので不参加。
それに、エドさんにそんな事を提案しても

『なんかそーゆーの、真面目なミュージシャンぽくてイヤだなぁ。
俺は“バンドマン”だからさぁ、そんな事しなくてもいいんじゃねぇの?』

・・・なんて事を、絶対に言うに決まってるし(笑)。←あくまでも想像ね!(笑)

しかし根が真面目なエドさん以外のメンバーは(笑)、
更なるバンドサウンドの向上を目指し、真面目な練習をする事となった。

・・・・・・・・・・・・の、ハズだったが・・・・・・・・・・・・・・・

ベースのTakuちゃんが、
早入りする約束をすっかり忘れていて来なかった・・・(-_- ;) (苦笑)

仕方ないので、ボクと収さんだけで約2時間の基本練習。
メトロノームの正確なクリック音に合わせて、
しっかりとしたリズムキープとグルーヴ感が出せるように
同じフレーズを何度も繰り返して演奏した。

たまにはこういった練習もしておかないと、
どうも気付かぬうちに演奏が荒くなってしまったりするようだ。
いろいろと修正出来るし、悪かった部分もよく見えて(聴こえて)くるので、
ボク達にはまだまだこういう事も必要なのである。

まぁ・・・・・・・・・・・・こんな真面目な事したのは・・・・・
初めてだったんだけどね(自爆)。 く(^^; ぁ.....ぁはは.....

しっかりと2時間、基本練習をした甲斐もあって、
本番ではいつも以上に良いリズムが出せたと個人的には思っているのだが、
2人で行った練習2時間+全員でのリハーサル40分+本番3時間の、
計5時間40分ぶっ続けってのは、正直キツかった・・・(苦笑)。
ライブ後24時間以上経過した今でも、
ボクは両足の“ヒラメ筋”がパンパン・・・(笑)。

この日のライブ会場には、業界人も沢山♪
東ベンがずっとお世話になっている音楽プロデューサーの塩入さんは、
歌手のシルヴィアさんや、金沢明子さんのマネージャーさん等と共に
応援に来てくださいました。
2部では塩入さんと久し振りのセッション演奏! 
更に、エドさんはステージ上にシルヴィアさんを呼び、
以前2人のデュエット曲をリリースした事もあって、しばしのトークショーに。

エドさん   『また一緒にやろうよ。』
シルヴィアさん『そうですね。是非。』
エドさん   『ねっ、やろうよ。 あれ?何か変な会話になってる?』
シルヴィアさん『???』
エドさん   『いや、そういう意味じゃなくてさ(笑)。 やろうぜ。』
シルヴィアさん『(色っぽく)やりましょ♥』

これはシルヴィアさんの方が一枚上手だったか(笑)。会場も爆笑だった(笑)。

12月のTACTライブは、何とクリスマスの25日!!
はたしてお客さんは入るのだろうか??? (^^;
皆さん、クリスマスは銀座TACTのエド山口&東京ベンチャーズのライブで、
盛り上がりましょうぜ〜〜〜〜〜〜!!!!!(来てね!!(笑))    おしまい。

▼ シルヴィアさんのCD。好評発売中です。ジャケットデザインはボクです(照)。
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エドノカイノミナサン、スバラシーデス!! [ライブ]

10月になって、ボクとしては“やっと”涼しくなって来たという感じだ。
10日の金曜日、山梨県は甲府で東ベンの仕事があったが、
この日のボクはついに、“長袖”のシャツを羽織った(笑)。

甲府は盆地なので、暑い時はより暑いし、寒い時はより寒い。
朝の天気予報では、“小雨が散らつくかも”なんて言っていたので、
ボクは“肌寒い1日”を予想しながら身支度を整えたのであった。

いつものように収さんを乗せて午後1時半に横浜の自宅を車で出発、
途中、登戸の駅前でTakuちゃんをピックアップし、甲府へ向かう。
天気は曇り。だが、陽が出る時もあった。

結局、この日は暑くなった。
道中、車内ではエアコンを使用したし、
長袖姿なのはボクだけで、予想は見事にハズレてしまった。(-_-;)


中央高速道路を走り、予定通りに会場へ到着。
この日のステージは屋外で、商店街にある大型スーパーの広い駐車場に
特設ステージを作り、カラオケ大会等も含めたお祭りイベントで、
東ベンは2年前から呼んでもらっている。

エドさんはカラオケ大会の審査員長としての仕事もあった為、
ボク達より入り時間は早くなることから、前日に甲府入りしていた。

山梨には、“山梨エドの会”という、エドさんのファンクラブがある。
勿論、東ベンのサポートもしていただいており、
メンバーも大変お世話になっているのだが、
ファンクラブと言うより“ファミリー”と表現した方が近いかもしれない。

また、“山梨エドの会”のメンバーでバンドも結成されており、
毎年2回、“山梨エドの会”主催で行われるライブには、
オープニングアクトで演奏してくださっている。

そんなわけで、ボクも甲府へ行くと沢山の人に声をかけてもらえるし、
機材の搬入・搬出を手伝っていただくとか、
物販のお手伝いをしていただいているとか、
“プレゼント”や“お土産”をいただいちゃうとか(笑)、
いつも感謝感激している次第なのだ。

さて、午後6時半に、東ベンのステージがスタート、
この時間になるとさすがに気温も下がって、衣装のスーツ姿でも快適(笑)。

客席は、パイプ椅子をかなりの数並べてあったが、
立ち見が出る程の盛況だった。
その客席の中にひとりだけ、“泥酔”しているおじさんがいた(笑)。
東ベンのライブ前には“公開リハーサル”の時間が少しあって、
その前はカラオケ大会の表彰式があったのだが、
“泥酔おじさん”、実は表彰式の頃からかなり目立っていた。

まぁ、ちゃんと椅子に座って観ているので、
暴れたり、悪質なヤジを飛ばすというわけでもなかったのだが、
時々、突然大声で、何やらわめくのである。
泥酔しているので、ろれつはまわらない。ただ声が大きいだけで、
何を言っているのかもあまり聞き取れない。

それはまるで“ザ・ドリフターズ”往年のコントに出て来る酔っぱらいだった(笑)。
加藤茶さんとか、志村けんさんがよく扮していた、あのキャラだ(笑)。

大勢の中にいる、たったひとりの“泥酔おじさん”だが、
ステージ上にいる人間からしたら、結構“迷惑”なのである。
完全スルー、つまり、全く無視してステージ進行を優先させるのも手だが、
エドさんは我慢できるタイプではない(笑)。

ステージ上から、その“泥酔おじさん”をいじる。いじる。執拗に“いじる”。(笑)
その“いじり”で、会場から笑いを生んでもなお、しつこいくらいに“いじり倒す”。(笑)

自分の座る椅子の下は、大量のビールの空き缶が山となっていた“泥酔おじさん”、
エドさんの声にしっかり反応するので、
全く会話になっていないそのやり取りを聞いているこちらも、
なんだか「もっとやれ!やれ!」という気になってくる(笑)。

面白かったのは、ステージ終了間際のやりとり。
ここで初めて、会話が成立した。

エドさん『おじさん、家族はいないの?』
おじさん「いねぇんだよ、さみしいんだぁよぉ!」

泥酔しているわけだし、本当かどうだかわからないが、
最後はエドさん、“泥酔おじさん”を励ましていた(笑)。

そして約1時間半のステージは無事終了。
この後はいつもの通り“打ち上げ”となるのだが、
電車を乗り継いで帰宅しなければならないTakuちゃんを、
運行している時間内に再び登戸駅前まで送らないといけない事もあって、
エドさんだけが打ち上げに参加、ボク達は帰路につかなければならなかった。

『気をつけて帰れよ。事故ったらいっぺんにメンバー3人失っちまうからな。』

エドさん、なんて縁起でもない事を言うのでしょうか・・・(笑)。


次回、ボク達が山梨・甲府へお邪魔するのは12月28日だ。
2008年ラストのライブになると思うけど、
“山梨エドの会”の皆さんと一緒に、楽しく盛り上がって、
1年の締めくくりとしたいと思っている次第である。

また宜しくお願いしま〜す♪ おしまい。

▼“山梨エドの会”の方々。「無許可でブログに載せま〜す!」とは、言ってあります(笑)。
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▼甲府の“ドン・ウィルソン”? 実は英語の先生だって。実は身長が2m近かった!(笑)
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エドさん『みんな、ワイシャツちゃんと持って来てるな?』(笑) [ライブ]

このブログも、ほとんどコメントが入らないし、
どうせ誰にも閲覧されてはいないだろうと思っていたけど(笑)、
結構ライブ会場で

「ブログ、いつも楽しみにしていますよ」

なんて声をかけてくださる“美しい女性”もいらっしゃったりするので、
頑張って続けていかなくては・・・なんて思ってもいたりする(笑)。


さて、東ベン9月最後の仕事は都内。

品川駅前に建つホテルパシフィック東京の最上階ラウンジで行われた、
『ブルパシだ!エレキだ!ロック&ロール!』と銘打ったイベントに出演。

東ベンの他には、“黒沢久雄とローガンズ”さんと、7月に玉川高島屋アレーナホールでの
イベントでも御一緒した、“ビリー諸川&ハーベストムーン”さんが出演。

会場の『スカイラウンジ・ブルーパシフィック』は、ホテルの最上階である30階にあって、
大人の雰囲気漂うお洒落な場所だった。
エドさんもカウンター席に座ってポーズ(笑)。

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陽が落ちれば、全面ガラス張りの店内から抜群な夜景が楽しめる。

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午後5時過ぎ、リハーサルを終えたボク達は楽屋で食事。
楽屋と言っても、この日は出演者の数も多いので、
ステージ裏にある通常の楽屋ではなく、ホテルの部屋を用意してもらった。
ただ、この日は大安という事もあってブライダルの方でも稼ぎ時だったらしく、
バンドそれぞれに1部屋、宿泊客が利用する普通のツインの部屋があてがわれた。

メンバーと、エドさんの付き人である“きのっち”を入れて5名が、
ホテルの同じ部屋で一緒に居るというのも妙に変な感じだったが(笑)、
部屋に入るなりエドさんが、

『さぁ、寝るか。』

なんて冗談を言うものだから、本当に気持ち悪かった(笑)。

食事を済ませると、出番までは結構な時間があった。
何もする事がないので、仕方なく部屋でテレビを観る事になったのだが、
NHKのニュースを見ながら、エドさんの“時事放談”が止まらない(笑)。

次にスポーツニュースになったら、今度は相撲の結果にエドさんが食い付いた(笑)。
エドさん、相撲は好きみたい。
普段、ほとんどスポーツに興味を示さないエドさんだったので、これには少し驚いた(笑)。

そしてニュースの最後に天気予報が始まった。
ここで何度も書いているけど、

“資格は無いが 資質はある”

天気予報“師” のエドさん、メンバーに正しい天気図の見方をレクチャー(笑)。

『いいか、気圧配置図をしっかり読み取れなければ駄目だ。』

他のメンバーとは明らかに天気予報の“見方”が違うエドさん(笑)、
ボクはほとんど忘れてしまったけど、低気圧と高気圧の意味と違いとか、
○○ヘクトパスカル変化すると、海面の高さが○○センチ上昇するとか、
どっち向きの風が強くなるとあっちの波がどうなるとか、
とにかくいろいろな事を細かく、そして詳しく語っておりました(笑)。

ニュースが終わると、チャンネルを変えてバラエティーに。
世界中から集めた“面白映像”を紹介する番組だったけど、
「お〜!」とか「あ〜!」とか、「わっはっはっは!」とか、
全員で声を出しながら楽しんで、ライブ前のひとときを呑気に過ごした(笑)。


この後、いよいよ東ベンの出番。
この日は2部構成で、お客さんの入れ替えもある。
1部最後のステージを東ベンが任された。

ライブ開始早々、

『皆さん、白鵬が優勝しました。』

という報告から始めたエドさん(笑)。

1部のステージを終え、2部の出番まで部屋で再びテレビを観たが、
今度は生放送のK-1を観た。
すると2部開始早々では、

『皆さん、ピーター・アーツが、なんとシュルトに勝ちました。』

だって(笑)。もうライブなんだか何なんだかわからない(笑)。

3バンド出演する事もあって、持ち時間も30分程だったので、
会場の雰囲気も違うし、なんとなくいつもと違った東ベンのライブだった。
まぁ・・・やってる事は一緒なんだけどね(笑)。

******************************************************

さて、急に話は変わるけど、
現在公開中の映画『おろち』(原作:楳図かずお、監督:鶴田法男、主演:木村佳乃)に
エドさんも出演してます。

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画像は、映画のパンフレット。
キャスト紹介ページの右下がエドさん。

このパンフ、かなり良い出来。
デザインもお洒落だし、オールカラーの写真も綺麗だし、
使用している紙も良い。

デザインにも印刷にも、おそらくかなりの予算をかけて作られているけど、
定価は600円なんだって!!
普通、映画のパンフレットって中身はモノクロのページが多くて、
後ろの方のページには広告が入ったりしていても2000円くらいしなかったっけ?

このパンフレットをゲットする為だけに観に行っても後悔しないね!(笑)
デザイナーのボクが言うんだから、間違いない!!(本当か?(笑))

是非、劇中“流し”の役で登場するエドさんに御期待ください(笑)。  おしまい。
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なんくるないさ〜 [ライブ]

沖縄アパッチでの出番直前。

ステージでは前座として、アパッチに集まる音楽仲間で結成された
アマチュアバンド『シルバーズ』の演奏で盛り上がっていた。

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客席脇でステージを観ていたボクだったが、
もう少ししたら衣装に着替えようかと思っていた時、
エドさんが照れ笑いのような表情を浮かべながら、
ボクの方へ歩いて来た。

『大変だよ。ワイシャツ忘れて来ちまったよ。』

何とエドさん、衣装で着るワイシャツを
自宅に置き忘れてきたというのだ。

『いやぁ・・・まいったぜ・・・』

東ベンのこの日の衣装は、グレーのスーツ。
中には白色無地でタブカラーのワイシャツを着て、
細い黒色のシルクネクタイを締める。

実は先月の銀座TACTライブの日、
収さんがワイシャツを自宅に置き忘れた(笑)。
この時は、ボクと一緒に車で移動中だったが、
ボクが以前勤めていて詳しかった新橋に立ち寄り、
駅前ビルの中にある“洋服の青山”で
普通の白いワイシャツを購入、何とかしのげた。

しかしこの日は本番寸前までエドさんが忘れて来たのを
気付かなかったので、何処かに買いに行く時間など無かった。
アパッチのスタッフさんに、お店の中にワイシャツがないか聞いてみたところ、
バンドのメンバーさんの衣装で柄物のワイシャツが1枚見つかったが、
エドさんには小さくて着れなかった。


ここで皆さんに思い出して欲しい。前日のブログ内の文章を。


そう・・・ボクはこの日、東ベンに入って初めて・・・

“ワイシャツを2枚持って来ていた”のだ!!(笑)
南国沖縄での夏の日のライブ、
汗かきのボクが1部で大汗をかくのは必至だと予想して、
着替えてから気持ち良く2部のステージに立てるよう、
ワイシャツを2枚持って来たのだ。
何という奇跡。神のお告げか予知能力か。
これでエドさんを救う事が出来るのだ!!(笑)

エドさんも『おおっ!本当かぃ?』と、一転、安堵と喜びの表情に変わった。
思わず“ハイタッチ”で喜びを分かち合いたいくらいのテンションだった。

しかし、同時にエドさんもボクも、一瞬で動きが止まった。


サイズが・・・合うわけが・・・ない!!(自爆)


首が太く、胸囲も1mを超えるボクのサイズとエドさんのサイズでは、
小さくて着れないという事は有り得ないが、
首まわりだけでも10cm以上の差があった。
何より見栄えや着こなしに気を使うエドさんが、
これだけサイズが合っていない服を着れるであろうか?

「ん・・・・・まぁ、とにかく・・・1度着てみましょうよ。」

ボクは無理矢理エドさんに着てもらうよう、そう言った。
沖縄の方言で“なんくるないさ”という言葉があるが、
本番までもうすぐだし、ジャケットの下に裸で出るわけにはいかないし、
“なんとかなるさ”と考えて、ボクのを着てもらう他にもう道は無い(笑)。

エドさんに着てもらったところ、袖の長さや胴回りは何とかなりそうだったが、
何しろ首周りが余り過ぎてしまう(苦笑)。
ネクタイを締めても、襟が下がって格好がつかない。
そこで、安全ピンを用意してもらって、それを使って後襟の少し下あたりで
背中側の部分とを縦につまみ、4cm程ツメてから止めた。
これで少しは良くなったが、エドさんは何度も鏡を見ては諦めムード。

『でも、ほんと、助かったよ。清原君、ありがとな。』

エドさんも腹を括ったか、ジャケットを着て、
ステージに上がる準備に入る。ボク達も後に続いて、
いよいよ東ベンのステージが始まった。

客席は満員。1曲目から会場は盛り上がり、素晴らしいライブとなった。
曲間のエドさんの“しゃべり”も絶好調。
もちろん、ワイシャツを忘れた話しから始まったが、
演奏が終わる度に、

『首周りがブカブカで気持ち悪ぃなぁ。 でも、清原君、ありがとね。』

『どうも首周りのサイズが合って無いワイシャツ着てると、
うまく首が動かせないんだよ。でも助かったよ、清原君、サンキュー!』

『なんで清原君はこんなに首が太いんだよ。
でも清原君のおかげだよな。感謝してるよ。』

・・・と、本気で感謝しているんだかしていないんだか
微妙な発言が最後まで続いた(笑)。



1部が終わり、楽屋に戻ると今度はボクの反撃。

「予想通り汗だくですよ。だから着替えにと2枚持って来たのになぁ・・・」

と、エドさんの方に向かってイヤミを言う(笑)。

『いやぁ、清原君には悪い事しちゃったよ。ほんと、ゴメン!』

「ふっ・・・まぁイイです。ブログのネタ貰えたし。」(笑)

そんなこんなで、2部も満員のお客さんで盛り上がり、
午前0時を過ぎてからライブ終了(笑)。
“沖縄時間”とはよく言ったもので、沖縄の夜はどこまでも深い。
午後9時とか10時頃から、やっとエンジンがかかるのだそうだ(笑)。

この後はまた地下の姉妹店での打ち上げとなったが、
エドさんの“カラオケ講座”が始まってしまい(笑)、
お開きとなった時間は午前3時過ぎだったか・・・。

*************************************************************
楽しかった沖縄アパッチでのライブだった。
美味しい物も食べれたしね(笑)。

残念だったのは、せっかく沖縄に来たのに、
空港〜ホテル〜アパッチ間を車で移動したのみで、
スケジュール的に観光は無理だとしても、
沖縄の景色を楽しむとか、ちょこっと海に行くとか、
そういう事すら出来なかった事だ。
まぁ、この仕事をしていると仕方のない事なのだろうけど、
先週の名古屋もそうだったが、

「ボクは今、本当に沖縄(名古屋)に来ているのだろうか?」

なんて思うこともしばしば。
けれども、贅沢は言ってられないよね。(^^;
また呼んでもらえる事を願って、
これからも頑張ろうと思っている次第なのです。はぃ。

*************************************************************
さて、今回のおみやげ。

キューピー人形の沖縄限定バージョン、
“ゴーヤ・キューピー”だっ!!(笑)

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・・・と思って買って来たんだけど、
あらためてタグをよく見たら、
“キューピー”じゃなくて“キューちゃん”だと?

あちゃー!!ダマされたぁ〜〜〜〜!!!(怒)  おしまい。
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沖縄は蒸したさぁ〜 [ライブ]

今年も9月に入った。まだまだ外は暑く、夏は終わらない。
その9月最初の東ベンの仕事は7日。
6年振りとなった沖縄のライブハウス“アパッチ”でのライブだ。

沖縄のアパッチと言えば、有名なライブハウスだし、
ベンチャーズ・ファンなら誰でも知っている店だったので、
2002年に初めて行く事になった時はとても嬉しかった。
その後、別の仕事で沖縄へは行ったものの、
アパッチでのライブは6年もの間が開いてしまった。

この6年の間に、アパッチは移転した。
元の場所から車で10分はかからない場所だったから、
全く別の地域へ移転したわけではないが、
ボク達は新店鋪での初めてのライブともなった。

ライブ当日の午後2時過ぎにボク達は沖縄空港に到着。
天気は晴れ。気温30℃。湿度は、羽田よりはるかに高かった。
ボクは、ほんの数分の間・・・・・それは、
迎えに来てくださったスタッフの車がある駐車場へ向かった数分間で、
もう信じられないくらい、汗だく(苦笑)。

しかしこれはボクの中では想定内での事。
今回は、着替えもかなり多目に持って来たし、
ステージでの制服にしても、ライブは1部、2部とあるので、
いつもならその間に着替えたりはしないけど、
今回はボクが東ベンに入って初めて、
制服のジャケットの下に着るワイシャツと
アンダーウェアも2枚づつ持って来ていた。
汗を止める事は出来ないけど、何度でも着替える事は出来るので、
汗をかいたまま我慢する事は無いというわけだ。

さて、空港から宿泊先のホテルに向かって、
とりあえずチェック・インを済ませたボク達は、
いよいよ会場のアパッチへ。

数分後、車は立体式駐車場のビルへと入って行ったので、

『あれ?着いたのかな?
だったら、先に楽器とか荷物を降ろしてから駐車場に車入れたら?』

と、エドさん。
まったくその通りである。
車が入ったのは、フロア全部が駐車場になっているビルで、
先に車を駐車場に止めてしまったら、
そこから会場まで多くの荷物を運ばなくてはならなくなる。

「いえ、大丈夫です。店の駐車場に直結していますから。」

と、運転するアパッチオーナーの川崎さん。

『えっ?直結って・・・?????』

車は、立体駐車場をどんどん上がって行く。3階・・・4階・・・
このまま上がっていって、店の駐車場に出るというのは、
どう考えてもあり得ない。

しかし車はそのまま上って行き、ついに屋上階へ。
すると・・・

『なるほど!そういう事ね!』

エドさんもびっくり。
確かにそこは駐車場の屋上階なのだが、
その一角に、なんと“アパッチ”があったのだ。
店の入り口に車を止め、荷物を降ろしたら階段を1階分上る。
そこがアパッチの店内と言う事になるのだ。

『へぇ〜、面白いねぇ。』

階段を上っていると、壁一面に貼られたスナップ写真。
そして、アパッチを訪れた数々のタレントさん達のサインが。
故・村下孝蔵さん、デイブ平尾さん、安西マリアさん、
山口智充さんらのサインと並んで、
前回訪れた時に書かせてもらた東ベンのサインも飾ってあった(笑)。

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店内に入ると、スタッフさん達と挨拶。
以前のアパッチよりフロアも広いし、ステージも広い。
とても素敵な店内だった。

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それからリハーサルをして、
次に前座で出演のバンド“シルバーズ”のリハーサル。
エドさんは、なぜかドラムの人を押し退けて自分で叩く(笑)。

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それが終わると、軽く打ち合わせをして、いよいよ食事だ(笑)。
エドさんはお腹が減ってないとキャンセルしたが、
他の3人は、お昼ご飯を抜いていたのでもう腹ベコ。

近所の小料理屋さんに連れて行ってもらったのだが、

「好きなものを注文してくださいね。
終わりましたら、また店の方まで戻って来てください。」

なんて言葉だけを残して、
スタッフさんも出て行ってしまったものだから、
残されたボク達3人は困ってしまった。

中華料理屋とか、とんかつ屋とかなら、何も困る事は無いが、
小料理屋なんだもん。普段酒など全く飲まない3人にとって、
小料理屋はほとんど行く必要のない場所なのだから・・・(笑)。

メニューは見せてもらったけど、
やっぱり何を注文して良いのかわからなかったので、
“お任せ”で、同じ物を3つ作ってもらうようお願いした(笑)。

しばらくして出て来た料理は、メインが魚だった。

Takuちゃん「これ、何という魚ですか?」
お店の人   『ぐるくんと言って、“県魚”なんですよ。』
収さん    「えっ?これ、“金魚”なの!?」

“まさか”の収さんの天然ボケが炸裂して大笑いだったが(笑)、
沖縄の県魚でもある“ぐるくん”とは、
“タカサゴ”という魚の方言名だそうで、
綺麗なピンク色をした、いかにも南国の魚といった体の白身魚だ。
その“ぐるくん”を唐揚げにして、あんかけをした料理だった。
それから沖縄名物の“ジーマーミ豆腐”に、漬け物と
アサリの味噌汁とご飯。

“ぐるくん”も“ジーマーミ豆腐”も、初めて食べたが、
“ぐるくん”は淡白な味わいでも唐揚げにしてあるので香ばしく、
“あん”がまた良く出来ていて、とても美味しかった。

“ジーマーミ豆腐”は、胡麻豆腐に似た“もちっ”とした食感で、
ピーナッツを使った料理なので、ほんのりとした甘さがあり、実に美味だった。
名前こそ豆腐と付いているが、豆腐ではないそうで、
つまり大豆もにがりも使わずに作るのだそうだ。
ちなみに“ジーマーミ”とは、沖縄の方言で“落花生”の事なんだって。

あんまり美味しそうだったので、すぐに食べ始めてしまい、
写真を撮るのを忘れてしまった・・・ので、残念ながら画像は無し(苦笑)。(^^;

大満足で店を出た3人は、再びアパッチへ。
控え室として使わせてもらう、
同じビルの地下1階にある姉妹店に戻った。
小さなスナックといった感じの店だが、
そこにも楽器が用意されていて、ドラムもある。

そこで“ドラえもん”のエレキギターを発見、
Takuちゃんが気に入ったみたいなので写真をパチリ(笑)。

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さぁ、あと小一時間で、いよいよライブがスタートする。   つづく。
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