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『はぁ? そんなん知らんがな!』・・・というお話。 [その他]

最近、どうも耳にすると“イラっ!”としてしまう言葉がある。

その言葉は、まずテレビを観ている時にしか耳にしないので、
つまりテレビに出ている人が使っている言葉であるわけで、
普段、あなたがボクに向かって言う事はまずないと思うから安心してほしい(笑)。


・・・・・・・(それって何かと言うとね)










・・・・・・・(もったいぶってます。)










・・・・・・・(はいはい、今から言いますってば。)










『やさしい味』








これだ。(なんじゃそりゃ!)

番組中のグルメレポートみたいなシーンでは、
結構な頻度でこの言葉が使われているような気がする。
もちろん、数年前から急に使われるようになった事もあって、
『何をいまさら・・・』と思っている人もいるかもしれないが、
ボクはずっと我慢して来たのだ。
けれども、最近はもう耐えられなくなって来た。

女芸人が

『うわぁ〜、やさしい味ぃ〜♪』

なんて言いながら
どこぞの店のおすすめ料理とかを大袈裟に喜んで食べている姿を見ると、
そっちに行って、彼女の弁慶の泣き所を
ドラムのスティックで『コツンっ!!』とやってやりたくなる(笑)。

特に『いとうあさこ』とか、『北陽・虻川』とかが言っていると、
全然嫌いな芸人さんではないのだけれど、なぜかどうしようもなくイラついて、
テレビを消して、自分の部屋に戻ってギターを手にし、
『ハイウェイ・スター』の間奏を弾きまくってしまったりもする(意味不明(笑))。





この『やさしい味』という表現を最初に言ったのは誰なんだろう。
“インターネットのヤホー”で調べてもわからんかった(ナイツかっ!(笑))。

おそらく、グルメレポートをよくやっているタレントさんが、
自分のボキャブラリーの中から繰り出せる表現に限界を感じて、
『このままでは他の同じタイプのタレントに負けてしまう。何とかしなければ』
という危機感の中で、ひねり出した言葉ではなかろうか。

誰かなぁ。やはり石塚さん?(笑)
知っている人がいたら、ぜひ教えて欲しい。





『やさしい味』

これは、本来はきっと

『素材の味がよく活かされている味』
『塩分を抑えてはあるが、ダシが効いて深みのある味』

というような解釈で正解だったのではないだろうか。

ボクも最初にこの言葉を聞いた時には、
その聞こえが新しかったし、
何となく良い意味での解釈で理解できたものだから、

『へぇ〜、うまい事言うなぁ。』

なんて思ったものだ。

けれども今ではどうだろう。
頻繁にこの言葉が使われてしまうようになった事により、
その場しのぎの適当に発せられるワードに
成り下がってしまってはいないだろうか。

『素材をただ煮たり焼いたりしただけの味』
『薄味で、可もなく不可もない味』

といった感じにしか聞こえてこないではないか。


食べたものの、これといって特長も無く、
決して美味しいわけでもない。
しかし、とりあえずテレビだから『マズい』とも言えず、
当たり障りの無い事を言わなくてはいけないといった状況下での
安全牌として、『やさしい味』が使われ過ぎてはいないか。

アナウンサーまでもがこれを平気で使うようになっている現状は、

『やさしい味の飽和状態』

とも言えるのではないか(大袈裟)。




結果、この言葉が出た時点で、

『なんだ、美味しくないのか。』

とボクは解釈するようになってしまっている。
まぁ、それが本当ならば、逆に有難い情報となるのかもしれないが。

イラっとする原因は、結局ここにあるのだ。
『マズいのならマズイと言え!』って事である。言えるわけないんだけど(笑)。
テレビだからと、誤魔化す方法として、
『やさしい味』
という言葉を使って逃げてんじゃねーよ!って事である。
誰かが必死に考えて生み出した言葉を、
陳腐にしてしまうような、安っぽい使い方してんじゃねーよ!って事なのだ。



こうなったら、

『やさしくない味』

とかも言い始めてみたらどうか。
何となく魅力的な言葉に聞こえてこないだろうか。


デート中、彼女にちょっぴり意地悪を言ってみる。すると彼女は

『もう! やさしくないんだからぁ・・・』

なんて言いながら可愛くスネてみせる。
でも、彼女は彼の事が大好きなのだ。
女性は好きな男性のタイプを聞かれると大抵、

『やさしい人』

と答えるが、
やさしいだけの男性を好きになりますかと聞けば、

『やさしいだけでは“物足りない”』

と答える女性も多いのだそうだ。
そんな事から想像すると、この

『やさしくない味』

というのは、
少し攻撃的な、でも再び口に運びたくなるような、
女性にウケそうな味っぽい(なんじゃそりゃ(笑))。


う〜ん、他には何かないかなぁ。







『やさしい街』
01.jpg
“人にやさしい街づくり”をスローガンに、愛知県では積極的に取り組んでいるそうだ。



『やさしい悪魔』
02.jpg
ボク達の年代なら知ってて当たり前、キャンディーズの代表曲だ。



『やさしい雨(優しい雨)』
03.jpg
キョン2 こと小泉今日子さんの歌だ。



『やさしい気持ち』
04.jpg
Charaさんの歌だ。ボクの大好きなギタリスト“Char”とよく見間違う(笑)。



『やさしい風』
05.jpg
ビニールのプロペラが付いた、電池で動く小型扇風機だ。
あんなもん役に立つのかと思うが、猛暑だったこの夏は、
結構いろいろな場所であれを持つ人を見かけた。
東ベンのTakuちゃんも持っていたっけ(笑)。



『やさしい雪』
(画像が無いので、皆さんで想像してね(笑))
クリスマスの聖なる夜なんかに降って来たら、
わけもなく涙ぐんでしまいそうだ(笑)。
シンデレラ・エクスプレス状態である。



あ、話が完全に脱線してる・・・




そんなわけで、『やさしさ』なんてものは、
ここぞってトコで“スッ・・・”っと出すくらいが効果的なんだよね。
普段は、『ワイルドだろぉ〜?』って言ってるくらいの方がウケるんだから。
いや・・・そろそろそうでもなくなって来てる?(笑)       おしまい。
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